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一級建築士事務所 ケンソウアーキテクツ

 

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住宅建築の耐震性能について 

 

 

 

地震で家が壊れてしまう理由はとても単純です。
地面が揺れることによってその上に建っている家が揺らされ、その揺れの力にたえれなくなってしまうからです。

あたり前すぎて読んでいる方におしかりを受けてしまいそうですが……
そんな単純な地震対策が難しい理由は、場所により地盤の強さ、その上に建つ建物の大きさや構造などが異なる為、予測する内容が非常に複雑になってしまい、これで安全という基準値を簡単に設定することができないからなのです。

 

絶対に壊れない家づくり?

それならば……
どんな大きな地震がきても、
絶対壊れないのような丈夫な家をつくればよいのでは?と思われるでしょう。
それは不可能ではないのですが、とんでもない費用がかかってしまう上に快適に生活ができる場所とはほど遠いものになってしまいます。

イメージとしては一般の道路を戦車で走るようなイメージ。

予算と時間に有り余る余裕がある方はよいのですが、一般的にはとても現実味のない事なのです。
そもそも地震による窒息・圧死の半数は、家具などの転倒などよるものです。家だけが丈夫でも必ず安全ともいいきれません。

 

 

注文住宅における耐震に対して重要な事は、費用や使い勝手等と耐震性能のバランスをどうとっていくかという考え方です。

でもそのバランス配分はどうやって判断するのか??と言う事になるでしょう。

そこでとても参考になる判断基準がありますので
それについて解説いたします。

 

耐震対策の最低基準

耐震の最も基本的な基準は、建築基準法に定められた構造基準です。

これは(国)行政が示す基準であり、必ず安全であるというものではありませんが最も信頼でる共通基準です。

よってこれを最低ラインと考え、可能な範囲で状況に応じた地震対策を強化していく事が望ましいといえます。


最低基準の内容と地震を知る

地震に強い家づくりはまずは地震を知る事から。
国の基準で地震に対する建物の建築の考え方が定められていますので、まずこの基準について簡単に説明します。

建築基準法では地震の規模を2種類にわけて考えられています。

 

1.中地震に対して(80~100gal) 数十年に1度程度発生する中地震
小さな亀裂等が生じても建物の使用上支障をきたさないよう設計する。

2.大地震に対して(300~400gal) 数百年に1度程度発生する大地震
人命の安全を確保するため、崩壊を起こさないように設計する。
地震時には人命確保を最優先し、建物は地震発生後に相応の補修を行う事で使い続けるという考え方です。

建築時に過剰にコストをかけるのではなく、基本部分をきっちり造り、地震後に見た目のひび割れ等の補修工事を行えば問題ないという事です。
木造住宅では、耐震壁の量、バランス、金物の配置などの規定が細かく定めらています。

 

 

最低基準について解説をおこないましたので、その上で安心の為更におこなう耐震基準についてを次ページにて解説いたします。

>>これで安心の注文住宅の耐震計画

 

 


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