ガラスと木の銀行
建築物に求められる要望の多くは、それぞれが相反する内容になる事が多い。
この金融店舗では建築年数が古いこともあり、防犯面から開口部は最小限にとどめられ、そこには鉄製の格子が設置された閉鎖的な建物となっていた。
この計画では、地域や利用者に開かれたJA BANKのコンセプトを基にアクセスのしやすさ開放性が求められた。
近年では、ネットワークを利用したセキュリティーが主となる為、建物自体の堅牢さは大きく求められない。
しかし、既存建築物の開口を広げることは構造的な問題となる。そこで、既存建物に付随させてガラスの箱を置くように風除湿とATMコーナーを新たに設置し問題を解決する事を試みた。
内部空間では、外観の透明感やエッジの効いたデザインとは対照的に床にフローリング、カウンターに無垢の木材を使用しJA BANKならではのやさしさ、あたたかみのある店舗を目指しました。
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