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軒ラインを上げて屋根を新たに葺き直しています。

この建物は屋根に関わる2つの問題点がありました。

1つ目は、隣に増築された隣の建物と屋根の高さ、勾配が異なっている状況であった為、それが原因で壁の内部に雨水が廻っているようでした。後に写真と共に詳しく解説する予定です。

2つ目は古い建物によくある事なのですが梁や、屋根勾配の問題で2階の部屋の高さ(階高)が異常に低い状況となっていました。

この2つを解決するために屋根の軒ラインを上げ隣の建物の屋根と同じ勾配に改修し、一体の屋根とする事でこの2つの問題を解決しています。

引き続き解体

建て替えの場合は重機を使って一気に解体できるのですが、今回は主要な構造を残しての解体となりますので残す部分(そのまま出来上がり後の仕上げ)となる部分もあるのでかなり気を使っての作業を進めていただいております。

当然ですが、作業に入る前に完成時のイメージが完全に出来上がっている必要があります。その計画を元に壊す部分と残す部分が全て決定されててから解体の作業に入ってもらいます。

現状の建物は築60年以上の伝統的な建物(左)と近年の住宅が隣接して増築されています。