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kenso-ad について

住宅・店鋪の建築設計業務をおこなっている大阪、京都の設計事務所です 。 設計業務に取り組む日々の想いを綴っております 使い手との対話を大切に、年月を経ることで深みを増して行くような建物を創っていきたいと考えています。

現場に面皮の床柱がやってきました。掻き落としのパターン検討と内装仕上の進捗

ファサードの掻き落としのサンプルです。パターンと色の検討を進めていきます。
正面となる部分なのでお施主さんと共に慎重に決めていきます。

現場に床柱がやってきました! 和室部分は一部既存の梁を残した状態で仕上げていく予定です。
柱に関しては既存を見せるか、新たに内側に設置するのかの判断はかなり〜かなーり迷いました。
今回は和室内部を繊細なイメージとする為に柱を細めに設置したいのと、窓や建具などの既存との兼ね合いから既存柱を見せずに内側に細めの柱を設置する仕様としています。

上写真は床柱に面皮柱を設置します。四隅に元のきが持っていた丸みを残した柱です。
かっこいいです!!

1階部分の内装下地が進んでいます。
外部と内部縁側部分は掻き落としですが、それ以外の1階部分の仕上げは塗装仕上げとなります。塗装するための下地処理が進んでいます。

2階部分の既存の梁を露出した内装も進んでいます。

制作金属サッシとシャッター設置 掻き落としの下地完成。

ファサード部分の制作金属サッシ、その前面に防犯のためシャッターが設置されました。
それらと取り合う左官の壁も下地も完成しています。次は色決めを行い左官の仕上げへと進んで行きます。
右側に見えているのは丸いステンレス製の柱。上部の跳ね出し部分を支えています。

内部もプラスターボードの下地が進んでおります。
内側から外側へと内部空間と外部空間のグラデーションができているのが感じられるようになりました。

奥部分もボード貼りを進めていきます。
通常の新築工事では柱と間柱に直接ボードを貼っていきますが、今回は既存の躯体を残した改修工事なので不陸調整の胴縁を設置してもらっています。 
これは場所によって調整の厚みなどを変える必要があるのでかなり手間がかかる作業ですが丁寧に進めていただいている大工さんに感謝です。

些細な事のように感じるかもですが壁厚が大きくなるので、これはデザインにとってはとても大きなプラス要素となると思っています。

ファサード部分左官工事 モルタル掻き落とし仕上げ

正面部分、モルタルの掻き落とし仕上げが進んでいます。
外部と写真の半内部的な部分を同じ仕上げとします。色の粉と寸莎(すさ 繊維質な材料)を混ぜて左官屋さんに塗ってもらいます。
最近ではジョリパット仕上げ多いですが、この独特な雰囲気が私は大好きです。

モルタル塗りの下地。壁に金属の網を固定してその上にモルタルを擦り付けていきます。

何層かに重ねて塗って乾かしてを繰り返していただき、最後にガリガリと表面を荒らすことで仕上がります。とても手間のかかる作業ですが、独特の雰囲気に仕上がります。

色やガリガリ具合はサンプルを製作しいただきお施主さんと共に決定する予定です。
最後のガリガリの部分は職人さんによって独自の道具を持っておられたりするようです。
出来上がりが楽しみです。