解体工事がほぼ終了いたしました。構造体がとても美しいです。
解体してわかった事なのですが、小屋梁が丸太のケースは少し古い木造建築ではよくある事なのですが2階の床梁も丸太でした。
調査時には一部は確認できていましたが天井懐の中に隠れておりましたのでまさかほとんどの梁がそうだとは思っていませんでした。。
剛床へと改修しますのでレベル調整がかなり大変。
前回の記事にアップした現場のレベル図面はその為でした。
解体工事がほぼ終了いたしました。構造体がとても美しいです。
解体してわかった事なのですが、小屋梁が丸太のケースは少し古い木造建築ではよくある事なのですが2階の床梁も丸太でした。
調査時には一部は確認できていましたが天井懐の中に隠れておりましたのでまさかほとんどの梁がそうだとは思っていませんでした。。
剛床へと改修しますのでレベル調整がかなり大変。
前回の記事にアップした現場のレベル図面はその為でした。
既存建物改修工事では基礎を再設置する場合 上の木造部分をジャッキアップする手法がよく取られますが この建物は隣の建物とくっついていますのでそれができません。
その為既存の基礎の内側に新しい基礎を設置しその新設の基礎と既存の上物を金物で接合するという方法で進めていきます。
写真でも見えているように石の独立基礎となっている部分、ブロック基礎となっている部分、無筋のコンクリートの部分が混ざっている状況です。
それらを残しながら内側に新しいベタ基礎を設置します。その為に写真では土間の土の鋤取り作業を行なっています。
ベトナム人の作業員がきていただいています。笑顔がやたらに爽やか。。
水廻りは少し傷んでいますが予想よりもかなり軽微な状況。
竹小舞と呼ばれる竹で編んだ壁に土で塗られた壁が見えています。
既存と新設の梁の設計図に既存レベルを落としていただいています。
大工さんの丁寧な対応に感謝です。
建て替えの場合は重機を使って一気に解体できるのですが、今回は主要な構造を残しての解体となりますので残す部分(そのまま出来上がり後の仕上げ)となる部分もあるのでかなり気を使っての作業を進めていただいております。
当然ですが、作業に入る前に完成時のイメージが完全に出来上がっている必要があります。その計画を元に壊す部分と残す部分が全て決定されててから解体の作業に入ってもらいます。
現状の建物は築60年以上の伝統的な建物(左)と近年の住宅が隣接して増築されています。