木と擁壁の家」カテゴリーアーカイブ

基礎屋さんの背中。緊張の型枠が外れる瞬間!

養生期間を経てようやく型枠が外れました。
デザイン上で重要になる部分を先に確認させてくださいました。

他の部分はまだ確認できてはいませんが、かなりいい感じです。
室内となる重要な部分を先に確認させてくださいました。

喜びと安堵が入り混じっております。基礎屋さんにホントに感謝です。
現在はグレーの色が強いですが、日数を経ると白っぽく変化していきます。

基礎屋さんの後ろ姿が大きくそしてカッコよく見えます(笑)

土に埋もれる部分も美しいです。

エントランス。基礎が最も高く土間仕上げとなる部分です。

まだまだ工事は続いていきます。

高基礎を隠さない。構造をデザインに変える

投稿がオンタイムではありませんが、工事が進んでいる「擁壁の家」。
今回の敷地は高低差のある傾斜地のため、建物を支える基礎は通常よりも高い「高基礎」となっています。

高基礎配筋

一般的な木造住宅では、基礎は仕上げや床下に隠れてしまうため、完成後にコンクリート部分が見えることはありません。
しかし今回の計画では、その高基礎を単なる構造体として扱うのではなく、デザインとして活用します。

高基礎 配筋

敷地には既存の擁壁があり、高基礎のコンクリートと合わせて土留めとなる計画です。
そして室内では、鉄筋コンクリート打放し仕上げの腰壁としてそのまま見せる予定です。

一見すると鉄筋コンクリート造??ようにも見えます。建物の構造区分は木造です。
木造でありながら、コンクリートの持つ力強さを感じられる空間を目指します。

見た目コンクリートでかっこいいけど‥‥ 冬は激寒。では絶対にダメ。。

性能面にも配慮して木造部分は吹付断熱、高基礎のコンクリート部分は外断熱+土に埋めるとすることで、断熱欠損を防ぎながら高い断熱性能を確保しています。
計画UA値はなんと0.4!! 省エネ性能もかなり頑張っております!

私の足とスラブ配筋です。。

この工程で何より重要となるのが、コンクリート打設の精度です。
通常の基礎は強度は重要ですが、表面の仕上がりまで厳しく求められることは多くありません。

しかし今回は違います。

コンクリートの表面そのものが内部仕上げとなるため、ジャンカや不陸がそのまま空間の表情になります。強度だけでなく、美しさも求められるのです。
設計図だけでは美しいコンクリートは完成しません。

丁寧な型枠工事、適切な打設計画、そして細かな気配り。
最終的には現場で施工する職人さんの技術と熱意によって仕上がりが大きく左右されます。
どうなるのかかなり緊張します。

この部分はかなり時間をかけてお施主様と考え方の共有をいたしました。

建物が完成した時、構造として必要だった高基礎が、住まいの魅力をつくるデザインへと変わる。その瞬間を楽しみにしながら。
慎重に工事を進めていただいております。

ドキドキのコンクリート打ち上がりは次回のブログにて!!

基礎のさらに下側にも工事があります。地業(じぎょう)工事について。

住宅の基礎工事が始まる前には、まず建物が建つ範囲の地盤を平らに掘削する「根切り(ねぎり)」を行います。 これにより基礎を地表面より深い位置に設置し、建物を安定して支えるための準備を整えます。


その後に行うのが「地業(じぎょう)工事」です。
これは基礎そのものではなく、基礎を支えるさらに下の地盤を整える重要な工程です。
今回の現場では、砕石と細かな砕石を混合した材料を敷き込んでいます。それをランマーによる十分な転圧を行います。
砕石同士がしっかりと噛み合うことで一体化し、建物の荷重を均等に受け止める強固な支持層をつくります。


その上には防湿フィルムを敷設します。
ベタ基礎の場合は省略も可能ですが、地面からの湿気をより確実に遮断するため、当事務所では施工をお願いしています。
さらに、防湿フィルムの上には「捨てコンクリート」を打設します。
近年は省略されるケースも多いようですが、ケンソウアーキテクツでは必ず施工していただいております。 捨てコンクリートは構造的な強度を担うものではありませんが、基礎の位置や寸法を正確に施工するための墨出し精度を高める役割があります。また、鉄筋を適切にコンクリートで包み込むための「かぶり厚さ」を確実に確保できるので、耐久性の向上につながります。


完成後には見えなくなってしまう部分ですが、住まいの品質や耐久性はこうした地道な工程の積み重ねによって支えられています。
華やかなデザインだけでなく、長く安心して暮らせる住まいを実現するために、見えない部分にも丁寧な仕事を重ねていただいております。