月別アーカイブ: 2008年11月

Daniel Buren ダニエル・ビュレン

先日豊田市美術館に行ってきました。

美術館の中庭に展示されていた
ダニエル・ビュレンの作品(色の浮遊-3つの破裂した小屋)
を紹介します。

なぜかはわかりませんが
作品に作家名が記載されてませんでした。

以前破損事件があったと聞いたのですが
なにか関係があるのでしょうか
見落としただけなのかなぁ。

写真をみてもらうとわかるのですが
一瞬、目の錯覚をおこし
現実と虚構が入り交じります。

ミラーに映った風景と箱そして
ダニエルビュラン氏 得意のシマシマ
を交錯させた空間がとても面白かったです。

ダニエル・ビュレンヌ(Daniel Buren)
1938年パリ生まれ フランスのアーティスト

シマシマをモチーフにした作品を
多数制作しています。
サイトhttp://www.danielburen.com/

シマシマは必ず8.5センチとの事。
うーん この幅に深い意味があるのでしょうか??
興味深いです。

谷口吉生氏の美術館もとてもよかったので
また後日写真と感想を書きます。

価値と対価について

よく言われることですが……
日本では目に見えないものに対して対価が
認められにくい風潮があります。

サービス文化がしっかりしているから
でもありますが、
困った面もたくさんあります。

例えば

病気かなと思ってお医者さんに行きます。
薬や注射の必要がない場合もたくさんあると思うのですが、
必ず注射をうったり 薬をもらったりします。
ちょっと不思議だと思うことありませんか?

工業技術等に対しての対価の意識が低すぎるので
大切な技術が海外に流れ出てしまう。

大道芸をみた後誰もコインを投げない。
楽しい時間をもらい満足できたら
それに対しての対価を。
でないと いつかは、大道芸を楽しむ事が
できなくなってしまいます。

それが普通の事なのか そうでないのか
その人の考え方だと思いますが…

どこまでがサービスで
どこからが対価を伴う仕事か
判断はとても難しい事だと思います。

私もよくどうなのかなぁーとよく考えます。

設計やデザイン業務では、
依頼をうけ 図面を書いたり デザインを創ったり
でも実際の形になるまではただの絵と紙切れです。

でもそこには出来上がるもの
の核心があります。

全ての事柄に対する対価を考える事で、
物に対しての価値が見えてくるような気がします。

室生山上公園芸術の森

karavan10926

先日 室生山上公園芸術の森にいってきました。
奈良県宇陀市室生にあり5重の塔のある室生寺のすぐそば。


小雨が降っていたのですが、彫刻と自然とのコントラストがとても美しかったです。
霧の中のうずうずも幻想的な雰囲気をかもしだしています。

作家はダニ・カラヴァン
(Dani Karavan 1930年生まれ イスラエルの彫刻家)です。

karavan20926

よく自然との調和と言われますが、私は調和というより対比という感じをうけ、
自然と彫刻の対比がお互いに美しさを引き出し合っているように思います。
http://www.city.uda.nara.jp/sanzyoukouen/index.html