杉板の家
6区画 建売住宅のモデルハウス
比較的高級な住宅街の香里ヶ丘に計画された6区画の建売住宅のプロジェクト
建売住宅は一般の建築と異なり、施工性、メンテナンス性、コストパフォーマンスの3点を強く求められる。
通常、これらを無難にまとめていくと街にあふれる退屈な住宅となってしまうケースがほとんどである。
このプロジェクトでは上記3点を意識しながらも、デザイン性や場所性に特化した建築をつくり出す事を考えた。
上記の理由から2つの点に絞り込み計画を行った。
1つ目は通常の建売住宅で使用される材料をなるべく使用すし、可能な限り検討を重ねコストを抑えながらも、シンプルで美しいデザインとする。
しかし、それだけでは訴求力のない建築となってしまうので、2つ目は、デザインのポイントを極限まで絞り込み、その部分によって全体の雰囲気を成立させる。
外観のイメージを決定づけるファサードには焼杉板を使用している。
この壁は
建築本体から切り離された状態で成立させている。
内部空間では建物の構造体である梁を内部へと露出する事で空間のイメージを決定づけている。
Credits
所在地:大阪 香里園
施 主:ケイズリアルエステート
床面積:95.50m2
業 務:新築
構 造:木造2階建
設 計:一級建築士事務所ケンソウアーキテクツ
施 工:ケイズリアルエステート
主用途:専用住宅
写 真:宮本 淳 / 犬走 哲