日別アーカイブ: 2010-12-08

外壁馬乗り目地 御影錆石の小叩仕上げ 乾式工法 

外壁3種類目 御影錆石です。

錆石とは…
白色系の花崗岩ですが、内部に含まれる鉄分が錆びて、若干茶色っぽい色になっている石です。石の表面を「こたたき」というハンマーで叩いたような、ゴツゴツした仕上をしています。

ハンマーを用いて、石の長て方向に沿って連続した刻み目をつけるザラザラしたの仕上です。
きめ細かな表情は、自然の風合いを醸し出します。
似たような仕上げで流れをつけないビシャン仕上という仕上げもあります。
今回は外装で使用していますが、内装等にも使われる事が多いです。

どんな石でもだいたいそうなのですが叩いた仕上にすると色が白っぽくなります。
これを、長い年月をかけて風雨にさらすと錆び色と石本来の色が出てきて少しづつ茶色っぽくなってくるのです!!

石の貼り方ですが壁には見かける事が少ないですが馬乗り目地という貼り方となっています。目地がアミダくじみたいに互い違いになっています。
少しクラッシックな雰囲気に仕上がります。この建物のコンセプトよりこの貼り方を洗濯しています。

写真ではわかりませんが石一枚一枚が全て微妙に違う色をしています。とても上品で美しいです。この自然の素材感と経年変化は新建材を使っては出す事はできません。
近年ではいつまでたっても、綺麗なままの物が好まれますが…

時間の流れが刻まれ、年月を経て美しくなってゆくもの。
とても素敵なのになぁと思うのです。

いつも考える事なのですが自然と時の力を借りるデザインをしていきたいです。